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副校長の柴田先生に図書の推薦文を書いていただきました。
以下に掲載しますのでご覧下さい。 なお、ここで紹介された図書は図書館に所蔵があります。 ご利用下さい。 ----------------------------------------- 最近読んだ本 柴田 尚志 (副校長) 学生の皆さんへの推薦図書として何か書いてくれと依頼されたが、最近は場当たり的に本を読むので、学生の皆さんに推薦する本として適しているかどうかは分からないが、とにかく、私が最近読んだ中から2冊を紹介して責を果たすことにする。 最近の世の中は何かが変だと感じることが多い。私自身は、時代とともに価値観は変わってよいと思っているし、世の中が変わっていくことは自然なことであるとは思っているが、それでも釈然としないことが多いと感じている。そんな中、本屋さんで「ほっとする論語70」(杉谷みどり著、二玄社)を目にし、「おじさんのための論語は、もうさよなら!」との見出しが気になり購入した。若い頃にも論語は読んだが、記憶も薄らいできたので、早速読み始めた。論語と聞くと難しい言葉が続き、敬遠されがちであるが、この本は著者が孔子の言葉を現代の情景に合わせやさしく説いてくれているので、読んでいても疲れない。読んでみて、人として大切なこと、生きていくために大事なことを改めて教えられた気がした。今の私の状況で気になった一節は、「未(いま)だ之(これ)を思わざるなり、夫(それ)何の遠きことか之(これ)有らん」、やろうやろうと思っていても何もやらない、それは心から本当に思っていないからだということを言ったものであるが、毎日が忙しいことを理由に何もしていない自分にとって反省させられる内容であった。論語は時々目を通すとハッとさせられることが多い。 もう1冊は、「デジタル教育は日本を滅ぼす」(田原総一朗著、ポプラ社)である。この本は、内容的には今の日本の教育の問題点を議論しているものであるが、加えてデジタル化が教育界にも押し寄せ、さらに問題を深刻化させるであろうことに警鐘を鳴らしたものである。実際、パソコンや携帯電話(電話というより多機能端末になってきている)の普及により、便利になった一方で、コミュニケーション不足やマナーの欠如などいろいろな社会問題が生じてきている。その原因の一つとして、この本の著者は、学校が正解のある問題の解法ばかりを教え、正解以外の答えには価値を認めないことにあると主張している。また、iPadなどの普及により、教科書までがデジタル化されると益々その傾向が増大されると心配している。私自身も、最近の若者はチャット、ツイッター、メールなど匿名・仮名では意見(時に身勝手な)を書けるものの、人前では自分の意見をあまり語れない人が増えていると感じている。しかしながら、一方で、デジタル化は世の流れであり、それをどううまく活用し、人間性豊かな教育を実践していくかが重要であるとも考えている。このように、この本は、我々教育界にいる人間にとって考えさせられる部分が多いものであるが、ゆとり教育で育った学生の皆さんにとっても、その背景など歴史的な内容も多く書かれているので、読んでみる価値はあると思う。 上に紹介した一冊は中国古典の内容であり、もう一冊は最近の世情を書いたものであるが、いずれも時代に不変の「豊かな人間とは」あるいは「そのような人間を育てるには」を問うている。 # by ibaraki_ct_lib | 2011-03-11 14:14
人文科学科の乙黒先生に図書の推薦文を書いていただきました。
以下に掲載しますのでご覧下さい。 なお、ここで紹介された図書は現在発注中です。 納本されましたらまたお知らせします。 ----------------------------------------- 「物語」を恐れるな 乙黒 麻記子 (人文科学科) 東浩紀『動物化するポストモダン―オタクから見た日本社会』講談社現代新書、2001年 皆さんの中には「2次元(ゲーム、アニメ、漫画、ライトノベルなど)」が好きな方が多いですよね。一方で、文系科目はあまり好きじゃない学生が多い。不思議な話です。私の専門である文学研究なんかでは、小説だけでなく、漫画やアニメ、ゲームすらも、同じ「物語」として扱います。それらの間には、「物語」をどのような「メディア(手段)」を使って表現するかの違いはあっても、どれが優れてるかといった価値判断(小説が高尚で、ゲームは駄目みたいな)は、一部の有識者と呼ばれる人々に後付けされたものにすぎません(たぶん)。極論を言えば、教科書に載っているような有名な小説も、皆さんが授業中にこっそり読んでいる(かもしれない)漫画も、同じ「物語」です。 ただ、それらの「物語」をどのように受容するかは、世代によってちょっと異なるように思われます。例えば、乙黒は、ある作品を読んだり見たりしたときに、学生の皆さんと全く同じように感じることはできません(ポケモンとかよく分かりません)。同様に、私よりちょっと上の世代の初代ガンダムへの深い愛情も共有できません(Zだけは幼い頃、兄に無理やり見させられましたが)。ある世代(個人)にとって「つまらない、無価値な」ものだと感じられるものが、別の世代(個人)にとっては心に深く響くようなものであるというのは、よくあることだと思います。 長くなりましたが、こういったある種の理論武装が好きな学生さんにおすすめなのが、上にあげた東浩紀氏の『動物化するポストモダン』です。東さんは「朝まで生テレビ」に出演することが多いです(寝ておられることも多いですが)。「ポストモダン」なんて用語にとくにこだわる必要はないですし、本書の中で度々触れられる現代思想の知識なんかも「へー」と読み飛ばしても良いと思います。ただ、ここで扱われている、アニメやゲームなども含めて、皆さんが主体となって現在進行形で作りあげられる「文化」は、「今」という時代を考える上でもとても興味深いものなのだなあ、とか考えさせられると思います。 そして「なんだ、俺(私)たちは、実は理系なだけじゃなくて、最先端の文系?人間だったのか!」などと思ってもらえれば面白いですね。 # by ibaraki_ct_lib | 2011-02-23 15:15
物質工学科の蝦名先生に図書の推薦文を書いていただきました。
以下に掲載しますのでご覧下さい。 なお、ここで紹介された図書は図書館に所蔵があります。ご利用下さい。 ------------------------------------------ 『国家の品格』 藤原正彦著、新潮新書 蝦名 不二夫 (物質工学科) 昨年末、日本全土にタイガーマスク旋風が吹き、児童施設などに善意のランドセルや支援金が届けられました。これは灰色の世の中に少しは人間の温か味を感じさせる出来事であり、みなさんにとっては心を和ませると同時に日本人にもこのような良心が健在していたかと感動を覚えたことでしょう。しかしながら、昔の日本では、こんなことは当たり前であり、困ったときはお互いに助け合ったものです。こんなことに感動を覚える現在が異常なのです。現在は、目先の利益や快楽に振り回され、人間としての良識や哲学をすっかり忘れ去っているように思われます。 本書は、こんな中、人間としての価値観、良心、品位とは何かを振り返るための絶好の書であり、若い高専生諸君には是非とも読んで欲しい本です。人間の価値とは、究極的には学校での成績とは無縁のその人間の品格です。本書は、みなさんがこれからの人生での判断基準や行動基準を考え、人間の品格や国家の品格を論じるときに必ずや参考になる本であると確信します。 # by ibaraki_ct_lib | 2011-02-07 18:47
学生会会長の薄井さんに「私の推薦図書という題で文章を書いていただきました。
以下に掲載しますのでご覧下さい。 ----------------------------------------- 私の推薦図書 薄井 絢 (学生会会長 4年物質工学科) 私の紹介する本は、野口嘉則さんによって書かれた『鏡の法則 人生のどんな問題も解決する魔法のルール』(総合法令出版,2006年)です。3、4年くらい前に読んだものですが、とてもよい本なので紹介させていただきます。 この本を開くと、このような言葉が書かれています。「現実に起こる出来事は一つの「結果」です。「結果には必ず「原因」があり、その原因はあなたの心の中にあります。つまり、あなたの人生は、自分の心を映し出した鏡だと思ってもらうといいと思います。」 最初、この言葉の意味がよくわかりませんでした。しかし、本を読んでいくうちに、なるほどと思うことが出来ます。また、私の相手に対する接し方や考え方が大きく変わっていきました。自分が相手にしたことが自分に返ってくるなら、自分がされて嫌なことするのではなく、嬉しいことを相手にしたい。と強く思うことが出来ました。あたりまえのことですが、このように感じられたことは今思い返しても、私にとってプラスに働いていると思います。そして、この本の中で一番心に残っている言葉があります。 「あなたに解決出来ない問題は決して起こりません。あなたに起きている問題は、あなたに解決する力があり、そしてその解決を通じて大切なことを学べるから起こるのです。」 誰でも何か問題が起こると、楽な方へ逃げたくなると思います。私もすぐ逃げたくなります。しかし、この言葉を思い出すと、もう少し頑張ってみようと問題に向き合う勇気が出ます。このように思えるようになったのはこの本のおかげだと思います。 この本のおかげで、私の考え方は大きく変わりました。もし、少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひ読んでみて下さい。少しでも何か感じるものがあると思います。またこの本は100ページぐらいで出来ているので、本が苦手という方でも、読みやすいと思います。 # by ibaraki_ct_lib | 2010-10-29 15:25
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